ラクダの乗心地は、前後左右に大きく揺れ、下りは前足が砂にのめり込み背を反らせないと安定しないしラクダから落駝しそうである。調教も良いせいか落ちることもなく無事にオアシスに着き翌日基地に戻った。昔の隊商は砂漠を荷を積むのがラクダの主な仕事かなと思う、
気温は48度Cとか・・・メルズーカ町よりエルグ・チェビ砂丘(サハラの一部))ラクダで2時間移動する。

黄金色に微妙に変化を見せる砂丘
果てしなく広がる砂漠は、太陽の光でベージュや玉虫色に輝きまた深い陰を作ったりで、刻々と表情を変える砂丘の芸術に魅せれ圧倒される・・・おもわず駱駝の背からシャッターを切るが不安定であるし、後ろに続く駱駝や人々は写しづらい。

オアシスに到着すると早速テントに案内してくれる・・・テントの内部は絨毯や寝具のクッションがあり、その前に料理を並べる飯台と椅子がありキャンドル、ランタンまで置かれてる。しかし昼の50度の気温の盛夏でクッションの寝心地はまるで湯たんぽだ・・・サソリに襲われる危険はあるがクッションをテントの外え出す。
オアシスには観光客を持てなすベルベル人(砂漠の民)が数人居て世話をしてくれる、夕食にはタジンやスープに果物が食べきれないほどのご馳走だ・・・シーズンでないので客は少ない、太陽が沈みキャンドルが頼りのなかやがて歓迎のイベントが始まった・・・

酒が無く少し寂しが砂漠のオアシスで聞く「グワナ」と呼ばれる伝統音楽らしい・・・彼らの善意と素朴な楽器と歌声に幻想の世界に引き込まれゆく・・・砂漠の夜は月はなく「満天星空を眺め」幼い頃の原風景の世界に引き込まれ深い眠りに憑く・・・遠くから「月の砂漠」の曲が聞こえる。

砂漠から帰り喉を潤すラクダと私

日干し煉瓦で造られたベルベル人の住まい
砦で休むベルベル人・・・ 砂漠からの戻り(7月10日)村一番のリヤドに宿泊する・・・ジャルタン・デ・ワルザザートホテル、翌朝、ワルザザートの西30キロばかりのアイト・ベン・ハッドゥのカスバを見学、砦はいわゆる日干しレンガ造りで要塞化された村の一つである。

リヤド(ジャルタン・デ・ワルザザートホテル

豪華なリヤドのホール

アイト・ベン・ハッドゥ(カスバ)村の砦(世界遺産)
南部のカスバの中で四隅に塔があるがベルベル人が築いたもので穀物の貯蔵と砦を兼ねたクサル(要塞化)とか・・・アラビヤのロレンスなどの映画のロケにも使われた。モロッコで一番美しいと言うわれるこの村は、1987年ユネスコの世界遺産に登録された。
現在、ここに住むベルベル人の家族は5〜6家族とか・・・以前は四〇家族が生活を営んで居たようだ。たまたま運転手のガイドの知り合いの家族に紹介され生活の一部を知ることが出来幸いでした。
お母さんがザバラさん、娘さんラディアさんの母子家庭である・・・天窓の明かりで嫁にいく娘ために絨毯を編む母、隣の部屋には山羊数頭ニワトリなど飼育し自給自足の生活を伺わせた・・・

カスバに住む親子(台所にて)

砂地に太陽の照りつける外は35度前後と暑さでたまらないが、ここでの室内は涼しく娘さんは私たちに馳走してくれた熱いミントティは美味しかった・・・右はラディアさんの部屋だがお母さんの編んだ嫁入りのための絨毯が積まれてる。数年前スイスのNPOが水道の配管する前は、ここでの生活は水を酌んで運ぶ登り降りが大変な苦労があったと思う。
果物の豊富なモロッコ(もぎたてのオレンジ)

カスバで民芸品を売るベルベル人
風土に根ざした生活・・・至る処で見る崖縁の岩肌に張り付くように建つ赤土での日干しレンガ造りの住まい・・・メディナ(旧市街)城壁の囲まれた迷路の街がそのまま残っている。スペインの旧市街も細い通路の迷路が多いが・・・モロッコの「カスバ」とはメディナを守る「砦」の意味らしい。

アルガンオイルを搾るベルベルの娘さん・・・モロッコ特産、オリーブ同様乾燥に強い、自分の生活は自分で守る過去からの長い習慣だ・・・自家菜園で手造りのトマト、オレンジ、大根などたくさんの造り余れば野菜を売るベルベル人の家族、(オレンジは18個で200円ぐらい)、水より安い・・・羊を飼う遊牧民の人々、観光客で混沌としたマラケシュとでは同じモロッコと思われない静寂な別世界である。

遊牧民とヤギたち

牛を追うベルベルの人
マラケシューからアトラス山脈越え砂漠えの往復は・・・細い道の両側にはサボテンあり薔薇が咲き乱れ清流が流れ、アトラス山脈に入ると断崖絶壁が至る処に聳え、岩肌が赤く紫色と様々に移り変わり正に「絵」の中を歩くような自然の造形のハイライトが続く・・・

百姓の足にそっくりな岩肌に咲くサボテン

絶妙に表情を変えるアトラス山脈

海抜2千メートルの 絶壁の岩肌を登る車、防御柵はない

1メートル先は千塵の谷、柵はなく自己責任
メディナ(旧市街)中心にあたるジャマ・エル・フナ広場の前のリヤドに2日ほど前にネットで予約しておいた・・・マラケシュで一番活気のある場所であるようだ、昼は物を売る商売の店舗やオレンジジュースの屋台、ヘビを操る芸人や様々な人々が多数の観光客たちを相手に騒々しいが・・・

屋台で活気を呈するマラケシュの旧市街の広場

昼は見事に並べられたオレンジの屋台が並ぶ

美味しそうな果物の実の乾物が並ぶ屋台

メディナにある2泊したリヤドの主人と私
夜になると一層広場は食べ物の屋台で埋め尽くされる・・・店の前で立ち止まろうものなら何か食べざるを得なくなるしまた絨毯の値段の駆け引きに巻き込まれたりする・・・どの店も屋台もその熱気と激しいのにたじろくほどだ 少し路地にに入ると衣料店や様々な店が狭い路地に迷路のように続いている・・・うっかり商品に見とれて歩いて居ると出口が判らなくなる通路が続くから驚く。

ジャマ・エル・フナ広場一日中人々の熱気で埋め尽くされる

広場でモロッコの素朴な楽器に併せて踊る

大道芸人の楽器で操られるハブ
広場も一夜明けると同時に夕べの喧噪は夢かと思わせる、昨夜あれほどの屋台や商品などもちろん備品、食べ物は跡形も無く消えている・・・広々とした広場を大型のポンプ車と清掃人が跡形もなく石畳の上を水洗いし清掃している。

昨夜の混沌とした広場から屋台もすべて消えた夜明け

早朝から客を待つ数十台の馬車

マラケシュの街を一周した馬車旧市街の狭い通路も手綱捌きは抜群
アラジンの絨毯で空を飛ぶなど童話で有名だが・・・至る処のリヤドの改築されて大理石やタイル、ベット上、、砦、など美しい絨毯が敷かれている・・・モロッコにも多くの絨毯産地があるようだ。アラブには郷土色豊かで多彩な色と豪華で繊細な模様の絨毯が多いとか・・・アラブは絨毯文化の国々が多い、我が家の調度品として旅の記念に買うのも楽しいですね。

モロッコも美しい絨毯が沢山
「アッラー・アクバル(アッラーは偉大なり)」で始まるコーランの調べが響きわたる・・・ムハンマドが始めたイスラム教の世界・・・一神教とかで世界にはユダヤ教、キリスト教がある。
幼いころ読んだ「ノアの箱船」の夢の世界ですね、知らぬ内に私たちを中世の世界へタイムスリップさせてくれる。アラビヤ語も楽譜に似て「絵」になり楽しい・・・顔をペールで覆う伝統は・・・一日五回の礼拝、「断食」の月、禁酒等々・・・飽食の現代人には学ぶべきことが多い、酒場も無ければ呼びこみもいない、私もヨーロッパ1ヶ月旅行中体重が減った。

ベルベルの人々の華やかな服装
「富める者は貧しい者に与える」・・・少しも卑屈にならず堂々と日本人(金持ち)に請求する。いかにも恵みを与えれば来世には救われるぞ・・・宗教観の違いか当然だという感じだ・・・小銭を持つのが面倒な人は観光化された街ではいっそ現地人に扮して(顔を覆う)広場を歩くのも面白い。
旅をしていると、大地の素晴らしい変化、肌や言葉の違い多様な文化・・・人種の坩堝に出っかすと自然の造形の深さを痛感して感動する・・・カスバ、砂漠とラクダ、オアシス、素朴な人々との温い触れ合い、生きる喜びと未来・・・なにか神(超自然)の「メッセージ」が聞こえて来る感じがするから不思議ですね・・・心豊かな人生を送るには旅は一番かも知れない。

未来は多民族共存の時代・・・機会が有れば再度訪ねたいイスラーム文化のアラブの国々ですね。